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ユナイテッド株式会社
【東京オフィス アライブ美竹】
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【東京オフィス SIA青山ビル】
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-3-3 SIA青山ビル3F

連携メディア

ユナイテッド株式会社のオフィスデザイン

“思いつきの量”を最大化するオフィス

今や我々の生活の中で必要不可欠な存在となっているスマートフォン。その市場において、「スマートフォンアプリ事業」と「アドテク(アドテクノロジー)事業」という二つの中核事業を行っている『ユナイテッド株式会社』。スマートフォンアプリ事業では、全世界で3,800万ダウンロード(2015年4月5日時点)を突破したアプリケーション「CocoPPa(ココッパ)」を始め、数多くのスマートフォンアプリの企画・開発・運営を行い、人々の暮らしを豊かにするサービスを世界に発信。アドテク事業においては、最新のアドテクノロジーを駆使した広告プラットフォームの提供を行い、益々のビジネス拡大を目指している。
「挑戦の連続によりあたらしい価値を創り出し、社会に貢献する。」をミッションとして掲げ、日々著しく成長し続けるインターネット業界において“日本を代表する企業”になるため、熱いベンチャースピリットを胸に常に新たな挑戦を続けている同社。そんな同社のアプリ事業が2015年4月に増床移転を行い、新たに“思いつきの量を最大化するオフィス”を完成させた。そのオフィス環境の変革について、取締役兼執行役員 メディアコンテンツカンパニー長の手嶋浩己氏、メディアコンテンツカンパニー CocoPPa事業部の新嘉喜りん氏、竹俣菜緒氏にお話を伺った。

<<なぜオフィス環境へ投資したのか>>

2012年12月、株式会社スパイアを吸収合併し、現在のユナイテッド株式会社へと商号変更をした同社。今まで「スマートフォンアプリ事業」と「アドテク事業」は同じビル内(アライブ美竹)で事業を行ってきたが、2015年4月6日、業容拡大による増床と共にアライブ美竹のすぐ近くにあるSIA青山ビル内に新たなオフィスを完成させ、アプリ事業がこのオフィスへと移転を遂げた。1998年2月の設立以降、合併・移転を繰り返してきた同社だが、今回の環境投資の背景とその目的とは。

手嶋氏:大きく2つの理由があるのですが、1つは業容が拡大しているということです。手狭になるなということが分かっていたので、そこが課題として顕在化する前にオフィスを拡張していこうというのがまず前提にありました。もう1つとしては、当社は2012年の12月に合併してできた会社なのですが、合併当初の2年前は会社として赤字でスタートしていたので、まずは利益を出して、そこからよりそれぞれの事業を成長させていこうという目標を持ってやってきたんですね。なので、それまではかなりストイックな感じでやっていたんですけど、一定の利益を出せる会社になってきたというところもあり、オフィスや組織にもう少し投資をして、環境を整えていった方が良いフェーズになってきたなと判断したからというところです。
実は合併した当初は全然違うところに二拠点オフィスがあったんです。一つが外苑前の方にあったのですが、遠かったんですよね。他の事業部との連携が多い会社なので地理的には近い方が良かったのですが、歩いて20分くらいかかるところだったので疎遠になってしまい、事業としても良くないなというのが経験値としてありました。それもあり、地理的に近い方が良いということで、本社と同じビル(アライブ美竹)の裏のビル(SIA青山ビル)に聞いてみたところ、空いているというので見に来てみました。
このビルに決めた理由は2つありまして、まず1つは天井が高いということです。実は移転前は質実剛健なオフィスでして、もう学校の職員室みたいなオフィスだったんですね(笑)。全く味気のないオフィスだったので、その当時からいろいろと社員から要望を受けてはいたのですが、「まだそんなに儲かっていないのに何言ってんだ!」と僕がスパルタでやっていたんですよ(笑)。でも、せっかく移転するのであれば、今までいろいろとストレスがあった蓄積を一気に解消したいなと思っていて。そう思っていた時に、天井が高いこのオフィスは凄く魅力的でした。もう1つは、他のテナントさんがレッドブルさんしかいないということが良かったですね。他のIT企業とかがたくさん入っているビルはありきたりだなと思っていたというのと、レッドブルさんは変わったマーケティング活動などでも有名なので、クリエイティブなイメージにしたいと思っていた弊社にはピッタリの場所でした。

<<オフィス環境変革後の変化や反響>>

数多くのスマートフォンアプリケーションを自社で企画・開発し、国内外に発信している同社のアプリ事業。「コンテンツビジネスとしては、思い付かない限り何も生み出せない」という理由から、“思いつきの量の最大化”というワードを掲げ、アイディアが浮かびやすい空間づくりを心掛けたとのことだが、移転前は今とは真逆で、職員室のような全く味気のないオフィスだったという。短期間で大きく環境が変わった今、社内外からはどのような反響があったのだろうか。

新嘉喜氏:外部の方からは凄く反響がありまして、「オシャレなオフィスだね」ですとか、「遊びに行きたい」というお言葉をいただいたりもしていますし、お越しいただいたお客様には皆様から「天井が高くて良いですね」というお声もいただいています。また、ロフトに上って遊んでいただいたりすることで、お客様とコミュニケーションを取ることもできています。執務エリアのご案内も、今では進んで行っています。
また、社員の働き方の変化という点では、自分の席ではなくフリースペースで仕事をする方が凄く増えたなというのはこの一週間でかなり感じましたね。今まではそのフリースペースがなかったということもあるのですが、今ではオフィスの至るところに会議や個人作業ができる場所があるので、そこでノートパソコンを持ち出して集中している方が増えましたね。

竹俣氏:あと、今までは会議室が取れなくて後回しにしがちだったミーティングなどが結構あったのですが、そういうことが全くなくなったので、凄くスムーズになりました。移転前は、会議室は絶対に予約をしないと一時間きっちり取れなかったのですが、今では空いていたらふらっと行けるようになったので、社員同士のコミュニケーションも活発になった感じがします。人と人との距離感が近くなったねという声も実際に聞いています。
また、机にいるときは集中できるようにと、今回新たに前の席の人との間にパーテーションを設けたので、立ち上がったりちょっと回り込んだりしないと会話ができないというのはどうしても出てきてしまうのですが、横の繋がりというのは以前のオフィスと変わらないですし、逆に今は後ろの席の人との距離が近くなったように感じるので、そういったところでのコミュニケーションも活発になりましたね。
あと、以前は蛍光灯が画面に反射して見づらいことが多かったのですが、今は天井が高いということがあり、そもそも画面に写り込まないので、仕事をしていて凄く楽ですね。全然違います。実は、前の席の人との間にパーテーションを付けてほしいというのもエンジニアの方々から強く要望が出ていたんです。ずっと座って作業をする中で、前の人と目線が合うと集中力が切れやすいというのがずっとあったようです。営業の方からは逆にパーテーションは付けないでほしいという意見も少数あったのですが、結果的には皆さん活発に動き回っていて、以前のように机にずっとへばりついて仕事をすることがなくなったので何も支障はなく、とても良かったと思っています。

<<テーマを実現させるためのこだわり>>

今回の増床移転に伴い、同社は理想のオフィスを創り上げるため立候補制によるプロジェクトチームを立ち上げ、他社のオフィス研究や社員アンケートを積極的に行ったという。そして、“思いつきの量を最大化するオフィス”という明確なテーマを掲げ、「そこら中でミーティングができる空間」「既成概念にとらわれない空間」を実現させるべく、随所に独自のこだわりをたっぷりと詰め込んだ。以前のオフィスの反省点も活かされたという、そのこだわりとは。

手嶋氏:オフィスの至るところにタイプの違う公式・非公式のミーティングスペースがたくさんあるということに加え、それがいろんな形で存在し、且つ目線もいろいろと変えているというところですね。オフィスの天井が高いので、目線を変えるだけで物の見方が変わったりするんです。例えば、移転前はデスクで会話ができた方が良いのではないかという考えがあったので、デスク上のパーテーションは置かないようにしていたのですが、今回からデスクは“集中する場所”と決めたんですね。なので、デスクにいるときは集中モードになれるよう、基本は仕切り壁を付けて仕事に集中できるようにしました。他の人と話したい時でも、平場のスペースで話すのか、ちょっと高台のスペースで話すのかによって気分が変わるので、いろんなバリエーションのスペースを設けたという感じです。気分が変わると話すことも変わりますからね。

竹俣氏:以前は執務スペースが職員室のようだったという話が先程あったと思うのですが、当初は今のオフィスにあるようなウッドテイストの物というのは一切無く、癒しというよりは“事務所感”というのが凄くあったので、材質に関しても自然を取り入れる感じにしようというのは全体のテイストとして最初の方にみんなで決めました。
また、オフィスの天井が高いことを活かして何かシンボリックなものを作ろうということで、オフィスの中に大きなシンボルツリーを植えました。窓が多く日当たりも良いので、成長することも見越して木を選びましたね。オフィスのどこからでも見ることができるようになっています。
 
手嶋氏:あとは、隠れ家っぽいところを創りたかったんですよね。こんなところにこんなものが!?みたいな。それでロフトみたいなものを作ったんですよ。機能的にはほぼ無意味なんですけどね(笑)。クリエイティブなものは、機能的なものばかりからは生まれなかったりするので、あえて無駄なものを作ってみました。そこは遊び心の表現みたいなところですね。
結局のところ、人は環境によって結構変わったりするんですよね。例えば、普通の人でも表参道に会社があったら、ずっと通っているうちにオシャレになったりすることがある訳じゃないですか?カメレオンが周囲の環境に合わせて変化していくみたいな感じで。なので、凄くかっこいいオフィスにすれば、制作物などのクオリティーも上がるんじゃないかということは意識をしていますね。
家具類についても、設計士さんのレコメンドの中から良いものをこだわってチョイスさせていただきました。変わった感じにしたいとか、無駄に凝った部分が欲しいという方向性のオーダーは伝えていたので、それを基に予算も考慮しながら選びましたね。実は空間によってメリハリを付けているんです。全部が全部高いものを使用している訳ではなくて、一方の会議室には安めの机を使用して、もう一方の会議室には凄く高い特注品の机を入れたりだとか。ただ、照明に関しては全てにおいてこだわっていまして、特注の物が多いですね。会議室の窓も新しく作ったんです。基本的に会議をする時というのは聞かれたくない話をしていることが多いんですよね。逆に言えば、内輪の話は執務スペースの中で全部できてしまうんです。なので、会議室というのは基本的には聞かれたくない話をするんだけども、閉鎖はしたくないという考えの中で、目線が合わない少し高いところにまず窓を作りました。これは、会社に来訪していただいた方に、「天井高いですね」と気づいてもらうことが目的だったりもするんですけどね。一つのネタになればいいなと思っています。

<<今後取り組みたいオフィス環境づくり>>

2015年4月にアプリ事業が新しいビルに移転したばかりの同社。移転前のオフィス(アライブ美竹)では現在もアドテク事業が業務を行っている訳だが、実はこちらのオフィスも5月に改装を行ったばかり。それぞれの事業、それぞれの働き方に合わせた空間を創り上げることで、業績の最大化と更なる飛躍を目指し日々邁進する同社だが、今後はどのような環境づくりを目指すのだろうか。その展望について伺った。

手嶋氏:我々はネットサービスの会社ですので、ネットサービス上で一番大事なのは“運用”なんです。作るのが始まりで、そこからどう運用していくかでその先の発展が決まるので、まさしく今、その運用方法を議論しているところです。例えば、このオフィス空間というのは全体会議とかも行いやすいですし、イベントとかもやり易かったりと、全体が一体感を持ちやすかったりするんですね。今までも会議室で全社会議を月一回行っていたのですが、最近ではその後にイベントをやろうかみたいなことですとか、それにグループ会社も呼んで交流をしようとか、そういうことを丁度今、新嘉喜と竹俣が企画してくれているところですね。

新嘉喜氏:まだ正式に承諾を得られてはいないのですが、「フェスティバル」というテーマを基にオフィスを作っているので、毎月そのテーマにちなんだイベントやお祭りというのをやっていきたいなと思っています。

手嶋氏:今、世界の珍しいお祭りを調べているのですが、そこにもこだわりを持たなきゃいけないなと。「春のパン祭り」とかをやられても、こだわりとは言えないじゃないですか(笑)。だから、世界の凄いお祭りを調べようと思っています。例えば、トマトを投げ合うお祭りとかがあるじゃないですか?もちろんオフィスが汚れてしまうのでそのままやることはできないですが、そういう面白いことをやりたいなと思っています。我々は世界を目指しているので、そのきっかけは世界のお祭りかなと思っています(笑)。そういうことを月1でどのように実現させようかと議論しているところですね。第1回目は5月1日を予定しています。毎月部署ごとに持ち回りで企画していこうかなと思っています。
あとは、2015年のオフィス全社テーマとして「マサカッ!」というテーマを掲げているのですが、今後「マサカッ!」な制度をたくさん作っていこうということで、まずその第一弾として、月に1回金曜日は全員午後半休になる「金曜どうしよう?」という制度を新たに作りました。金曜を半休にすることで、発想が広がるじゃないですか?オフィスもそうですが、今まで全てにおいてストイックにやっていたので、今危惧していることと言えば、全社が緩んでしまうのではないかということですね。オフィスも新しくなったし、金曜も半休だし、「なんかいい会社になったよね」みたいな雰囲気になってしまわないかと心配しています。とはいえ、今までストイックにやり過ぎていたところもあって、逆にみんなまじめで視野が狭くなりがちだったりもしたので、そこのバランスをうまく取っていきたいなというのがあります。今までの良さに加えて、その「マサカッ!」を加えていこうと。ただ、きっかけを与えないとそういう風にはならないので、金曜を強制半休にしたらみんなどうするんだろう?というのは興味がありますね。週末何してるの?と社員に聞くと、家で寝ています…という人が多くて、みんな大丈夫かな?と思っていたんですよね(笑)。なので、その辺りも徐々に変えていきたいなと思っています。

<<Pick Up>> “ここが、ユナイテッドらしさ“

■新制度「金曜どうしよう?」
毎月第3水曜日に「水曜アゲイン!」というノー残業デーを設けていた同社では、2015年5月より新たに、月に1回金曜日の午後を全員半休にする「金曜どうしよう?」という制度をスタートさせた。質の良いアウトプットを行うためにはインプットの時間が必要だという理由で設けられたこの制度は、役員内での議論の上決定したのだそう。土日だけだとなかなか踏み出せない海外旅行なども、金曜の午後を半休にすることで行きやすくなったりと、発想だけでなく行動範囲も広げることができるという同社ならではの個性的な制度である。そんな同社では、「マサカッ!」を2015年のオフィス全社テーマとして掲げると共に、「マサカッ!」な制度をたくさん作っていこうという試みを行っており、その記念すべき第一弾の制度がこの「金曜どうしよう?」だとのこと。ネーミングセンスと言い、今後これに続くどんな面白い制度が生まれるのか、今から非常に楽しみである。

■「ユナイテッド・インターン奨学金」制度
「ユナイテッド・インターン奨学金」は、将来IT業界で活躍できる人材を育成するという目的のもと、同社が実施するビジネス即戦力養成型長期インターンシップ「ソクセン!」に参加する学生を対象として、インターン就業期間中、最大で月額12万円を貸与するという奨学金制度。「ソクセン!」とは、同社が実施するインターンシップの名称であり、社会に出てからビジネスで即戦力として役立つ実践的な知識やスキルを身につけることを目的としたもの。その「ソクセン!」への参加募集の開始と共に2015年5月4日に新たに発表されたばかりのこの奨学金制度。インターン就業期間後、同社へ新卒入社をした奨学生については、3ヵ月の試用期間後に貸与額から100万円の返還を免除してくれるのだそう。就職活動が長期化してきている今、IT系の企業ではインターンシップの後、“いつの間にか採用していました”というケースが増えているという。そこで、同社では「ソクセン!」を取り入れることで学生とのミスマッチを無くし、且つ学生にとってもメリットのある形で採用を行うため、新たにこの制度を作ったという。こちらも同社ならではの非常に独創的な取り組みである。

<<Creator’s Eye>> 株式会社GOODTIME /プロデューサー 明山淳也氏、 コクヨファニチャー/デザイナー 鹿野喜司氏

明山氏:施主様からは、アプリ製作等を行う部署の方向けの増床ということで、「コラボレーション」がしやすく、「リラックス」と「集中して業務」のメリハリがつくようなクリエイティビティのあるオフィスにしたいというご要望をいただきました。併せて、新オフィスを通してアイディアがたくさん生まれるようになると、より理想的とのご要望もいただきました。また、会社の成長に合わせてフレキシビリティの高さも確保してほしいとのご意見をいただいたり、新オフィス移転のチームメンバーの方にヒアリングをさせていただいた際には、木質感等や自然を感じられるリラックス感が欲しいとのご意見もいただいておりました。
そして、今回は新オフィス(SIA青山内)と併せて、既存オフィス(アライブ美竹)のリニューアルもあったため、離れた二拠点をつなぐコンセプトが必要と考えました。また、施主様は上場会社が合併して一つになった会社でもあるため、オフィスが二箇所になってもつながる一貫したコンセプトが必要と考えました。そのような中、会社の人事的なメッセージをお伺いする中で、“結束感”“ワクワク感”というキーワードがありました。それをヒントに、今回の新オフィスに対するご要望を踏まえて「UNITED FESTIVAL」というオフィスリニューアルのコンセプトをご提案致しました。目指したところは、ワクワクするフェスに向かうようにチームが一丸となり楽しく働けるオフィスです。

鹿野氏:今回の新オフィスでは、天井高が高いこともあり屋外フェスでステージを囲うような一体感を空間的に演出できればというのがまず大きいポイントでありました。その上で、思い思いに心地の良い場所でひっそりと過ごしたり、みんなで騒いだりといった屋外フェスティバルのような様々なシーンがオフィスでも演出できないかなと考え、個室をつくることによって生まれるスペースに居場所をつくっていきました。そういった場所は家具に座るというよりも屋外フェスのように床に座るぐらいが自然だなと考え、中央からリラクゼーションエリアまでつながるステップとしています。
大事にしたのは“視線”と“気配”です。空間をオープンにしつつも隠れる場所をつくったり、段差をつくり高さを変えることで頭だけが見えたり、ミーティングスペースとオフィスはホワイトボードで緩やかに仕切ったりして社員の方々にとっての丁度いい関係性を目指しました。
そのような空間構成を整理しつつ、「UNITED FESTIVAL」ならではの賑やかさを演出するシンボルとして、吊り下げタイプのシャンデリアとリラックスの象徴のシンボルツリーを配置しています。そういった要素によって、会議室や受付などから小窓を通してFESTIVALとしての空気感を感じられるようにしました。また、会議室にも小さなシャンデリアを配置することで、窓を経由して内外のつながりを作ると共に、リラックス感がありながらも集中して会議のできる雰囲気を演出しています。
作業を進める中で、一般のオフィスビルの2倍程度の天井の高さをどのように活かしていくかという点については気合が入りましたね。インフィル建築や二層構成やステップなど、可能性は多々ありますので。最終的には全て計画に盛り込んでしまいました。床下空調だったことも実施できた要因です。
家具選定については、地形的に構成したこともあり必然的に少なくなりました。象徴的な受付のイスはキャンピングチェアに見立てて選定したり、リラクゼーションスペースの家具は脚を伸ばしたり寝そべることもできます。デスクはデスクサイドにホワイトボードを取り付けられるようにパネル脚のものにしたり、コンセプトと用途を掛け合わせて選定しています。全て空間デザインのタイミングで選定しましたね。今回で言えば、コンセプトと空間イメージを同時に考えているので、スタートの段階でイメージしています。

明山氏:今回アイディアの数を増やすため、会議室に加え様々な場所でミーティングができる工夫やホワイトボードを設置したことで、施主様からは、狙い通りに自由に気軽にミーティングが出来るようになったとのお声をいただいています。また、ご自身のデスクに加え、様々な居場所を用意したことで、煮詰まった際には違う場所に行って業務をして、気分転換をしながら業務を進めることができるようになったとのお声もいただいています。執務エリアからメインの休憩部屋を離したことで本当にリラックスしやすいとのご感想等もいただいており、使用シーンを想定し関係性に配慮したゾーニング、空間構成がトータルで喜んでいただけることにつながったのではと感じております。