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株式会社 博報堂アイ・スタジオ
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビルヂング

連携メディア

株式会社 博報堂アイ・スタジオのオフィスデザイン

人は一つに、可能性は無限にするオフィス

 最先端のテクノロジーとクリエイティブ力によって、デジタル領域の課題解決を牽引する 『株式会社 博報堂アイ・スタジオ』。
「世界とつながる、Digital Experience創造企業」 をビジョンとして掲げている同社では、企業理念である<Interactive Creative Frontline>、行動指針である<Communicate!><Active!><Prompt!><Special!>、そして顧客の顧客にまで思いを馳せる<顧客愛>という価値観のもと、全社員がこのスローガンを胸に、世界とつながるDigital Experience創造企業を目指して日々邁進している。
平均年齢31歳という若きプロフェッショナル達がサービス開発に挑む同社は、2014年9月に有楽町にオフィスを移転。ユーザーに驚きと感動を与える制作物を築き上げるデジタルクリエイター集団が、「働きやすい」と感じるオフィス環境とはどのようなものなのか、オフィス移転を統括した経営管理部・部長の篠田朋広氏(写真左)、社内でデザインを担当したシニアディレクターの清水陽介氏(写真中央)、働きやすさを追求した社内制度を牽引する伊藤智之氏(写真右)に話を伺った。

<<なぜオフィス環境に投資したのか>>

 2014年9月に現在の有楽町本社へ移転する前は、豊洲と赤坂の2拠点に事務所を構えていた博報堂アイ・スタジオ。ニーズに応えるクリエイティブな発想が求められる彼らが、オフィス環境に投資をした理由とは。

篠田氏:弊社は赤坂にある博報堂本社との取引が多く、業務の中でも博報堂とのやり取りが大きなものを占めていました。博報堂アイ・スタジオは以前豊洲にオフィスを構えていたのですが、その後赤坂にもサテライトオフィスを設けて、2拠点で活動を続けてきました。豊洲-赤坂間で専用バスも走行していたのですが、移動時間やそれに伴う準備を含めると、社員の負担も決して少なくありませんでした。また、社内体制としても、オフィスが分散していることでコミュニケーションがとりずらい一面もあり、会社としての一体感のようなものが感じられにくい環境でした。そこで、移転プロジェクトの構想が立ち上がったんです。元来の目的は「会社の一拠点化」でしたが、メンバーが集結するからにはクリエイティブなものを提供する我々自身も働く場所から刺激を受けたいと思い、2年半ほど前から計画が動き出しました。

<<オフィス環境変革後の変化や反響>>

 約2年半に及ぶ移転プロジェクトを2014年9月に終え、ようやく新オフィスにも慣れてきた頃だという同社。かねてからの目的であった「コミュニケーション促進」や「刺激を受ける環境づくり」は実現できたのだろうか。

 篠田氏:先日移転プロジェクトの報告会があり、社内のメンバーに新オフィスの感想を聞く機会があったのですが、ポジティブな意見ばかりでしたね。「コミュニケーションが以前より円滑になった」という声が主に挙がりましたが、私たちも改めてその重要性や効果を肌で感じているところです。
清水氏:そうですね。例えば「気軽に声をかけて、少しの時間だけ話がしたい」時ってありますよね。そういったちょっとした会話も実はすごく重要で、それが積み重なると仕事の効率性やクオリティにも大きな影響を持つと思います。もともと同じオフィスにいたメンバー同士でも、以前より会話が増えたと感じています。我々としては、そういった目的を期待してオフィス戦略を練ったので、とても嬉しい限りです。
篠田氏:あとは“ペーパーレス化された”という点でしょうか。新オフィスでは、会議用に電子ホワイトボードを採用しました。ホワイトボードのメモや記録がそのまま電子化・共有できるので紙の大幅な削減に繋がりました。1年間で約40%の削減を目標に掲げていたのですが、なんと移転後2ヶ月で達成できたので、採用して良かったなと思っています。さらには、以前のように各自がメモをとって、またホワイトボードを見てというような作業が無くなったので、参加者が顔を上げて会議に取り組むようになったんです。コミュニケーションの根底からも変わり、会議の質も高くなったように感じています。

<<フリースペースを活用したオフィス戦略>>

 実質的な効果を発揮しつつある新オフィスだが、「刺激を受ける環境づくり」の実現のために、具体的にどのような構想が進められたのだろうか。外部の設計士と連携して指揮を執った清水氏が当時を振り返る。

清水氏:点在していたオフィスの総面積より移転後のオフィスは広くなったので、使える面積が多くなった分、そこにどのような意図を込めるのか、どう活用するかには非常に時間を費やして考えました。中でも最もこだわりを持って考えたのが「オフィス内での導線づくり」だったんです。以前はスペースの端にあり使いにくかった休憩室も、新オフィスでは中央にリフレッシュラウンジとして設けることで、皆が立ち寄りやすい空間にしました。さらには、フリースペースと言うのでしょうか、いわゆる「何にでも使えるエリア」をいくつも点在させることで、普段とは違う場所で気軽に仕事をできるようにしたり、いつも会わないような人と偶発的に出会える機会を促したりできる仕掛けをつくりました。実際にこのフリースペースで仕事や打合せをする社員も多いようで、実施して良かったなと感じています。
一方で、人が集まる場と個人の空間との「緊張とリラックス」のバランスにはすごく気を配りました。いくら寛いでほしい、リフレッシュしてほしいと思っても、あまりに長時間におよんでは会社として本末転倒です。集中とシェアする環境のどちらも実現したかったので、例えば家具にしても、執務エリアのチェアは機能性やクッション性に優れたオフィスチェアーを採用し、フリースペースや会議室のチェアは気分転換や新鮮さを感じられるようなデザインチェアを採用することで、頃合いを見て適切な場所へと移動を促すようなアイテムの使い方も行いました。フリースペースのソファがふかふかのものだと、どうしてもずっと居座りたくなってしまいますからね。(笑)

<<社員を巻き込み、移転を一大イベントに>>

 移転日を間近にした2014年8月下旬、まだ荷物も運ばれていないオフィスフロアには多くの社員が集まっていた。移転前のオフィスにプロジェクトメンバー以外の社員が大勢集まるとは異例の光景だが、自ら志願してやってきたという社員たちの目的とは。

清水氏:新オフィスの入居先として選んだビルですが、実はすごく柱が多かったんです。7メートル四方に1つ柱があるような感じで、我々はどうにかこの状況をプラスにできないかと考えていました。そこで発案されたのが、社員参加型の移転イベントだったんです。柱を取り払うのではなく、会社や社員たちの未来や夢を塗り込む象徴的な存在として、社内で塗装イベントを企画しました。当日は社員の家族も招待し、移転を機に、周囲で博報堂アイ・スタジオを支えてくれている方々にも会社のことをより知って頂こうという狙いもありました。塗装イベントの参加は応募制だったのですが、途中で締め切るほど好評で、環境を自らの手でつくることにより一層想い入れのあるオフィスになったと感じています。

<<今後取り組みたいオフィス環境づくり>>

 パワーアップしたオフィスを起点に、さらなる飛躍が期待される博報堂アイ・スタジオ。有楽町界隈では、“デジタル”や“クリエイティブ”領域の企業として異端とも言える彼らが、新たなオフィスとともにこのフィールドで目指す未来とは。

篠田氏:ようやくオフィスが完成し、ここからが会社にとっては新たなスタートとなります。良い反応も社員から頂きつつありますが、しっかりと継続して運営していける体制を築いていくことが今後の課題となります。そのためにはハードではなく、ソフト面の社内体制にも力を入れていくことは勿論ですし、BARラウンジなどにも積極的にお客様を招いて、良いエネルギーが交差し合う環境を整えていきたいと思います。有楽町は再開発とともに最前線を行くビジネス街の一面を持つ一方で、古い街並みの情景が感じられる場所でもあります。そういった発見の多いフィールドから吸収し、新たなチャレンジへ向けてクリエイターである我々自身が“どのようにこのオフィスを、働き方をクリエイトしていくのか”私も楽しみにしているところです。

<<Pick Up>> “ここが、博報堂アイ・スタジオらしさ“

■i-gocochi(イゴコチ)プロジェクト
博報堂アイ・スタジオには、通称”i-gocochiプロジェクト”と呼ばれる職場環境向上プロジェエクトが存在する。オフィスの移転により施設や設備等のハード面が改革されたため、制度や仕組みといったソフト面の向上にも力を入れようと、伊藤氏の属するプロジェクトを中心に大きく3つの取り組みが実施されている。

・kikimimi RADIO(キキミミラジオ)
2013年に立ち上がったこの取り組みは、社員の気づきや意見を集める”目安箱”のようなものだが、同社では単なる意見収集に留まらず、「社内ラジオ」に発展し運営されている。キキミミに集まった意見や悩みは、月に2回放送される30分番組で紹介される。プロジェクトメンバーを中心に、個性の異なるメンバー2名がパーソナリティとなり、ユニークながらも画期的な社内交流の一つとして好評を得ている。

・Cali-Ciao!(カリチャオ)
過去2拠点にオフィスがあった同社では、移転後にそれぞれの拠点に所属していたメンバーの情報が互いに分からないという事態が発生していた。改めて社員が一同に集結したことで、自己紹介に代わる取り組みの必要性を感じていたi-gocochiプロジェクトでは、「Cali-Ciao!」という社内でのあらゆるモノの共有制度を設けた。例えば書籍や漫画、便利グッズなど各自の趣味や個性をハブにして社員同士の距離を近づけるというものだ。「Cali-Ciao!」の社内サイトや掲示板をのぞくと、個性的なグッズを提供中のメンバーなどもおり、随時新たに提供されるアイテムが楽しみな制度である。

・HAREGi(ハレギ)
2014年10月からスタートしたこの新企画は、その名の通り「晴れ着」を提供してくれる社内制度。プレゼンや授賞式など、ここぞという場面で着ていけるジャケットやネクタイ、バッグ等をシェアできる。晴れの舞台にかっこよく決めたいが、着ていくものに困るという多くの人が抱く悩みを上手く解消した取り組みである。HAREGiで着用されたアイテムに、「○〇プレゼンで成功を収めたジャケット」のような着用歴を記録していくことで、ゲン担ぎアイテムとしてもさらに好評を博しそうな制度である。

<<Creator’s Eye>>  株式会社SIGNAL / 新海一朗氏 徳田純一氏

 今回博報堂アイ・スタジオ様からは、「分散していたオフィスを1拠点に集め、様々な職種や個性、スキルが融合する空間」というコンセプトを頂いていました。クリエイティブでイノベーションなモノを作り出すために、何よりそこに滞在する人が、自由でわがままな発想を抱ける空間にしなくてはと、来客エリア内にはリアルな“制作空間”としてのラボ、実際の制作物と共に数々の受賞トロフィーを展示出来る空間、壁をオープンにしてBARの様に使えるエリアや部屋ごとにテーマの異なる会議室など、遊び心のある空間を設ける事にしました。それらの空間を結ぶレイアウトとして、来客エリアに施したのは“FACTORY TOUR”というコンセプトを含む回遊的な導線です。各所を訪れる人はその回遊導線に沿ってぐるっとオフィス内を廻る事で、「制作空間・制作物・コミュニケーションスペース・会社の雰囲気」を体験する事が出来る、冒険的なレイアウトを実現しました。