株式会社LIFULL長沢翼CTOにインタビュー - 自分含め全方位に「利他」のカルチャー

株式会社LIFULL

株式会社LIFULL CTOの長沢 翼さんにインタビュー。

開発組織がどのような組織になっているのか、エンジニアが大切にしている思考やカルチャー、LIFULLで仕事をするエンジニアにとっての魅力などを伺った。

エンジニアとして経営をリードする - エンジンや原動力となる重要な位置づけ。

――御社にとってエンジニアとはどういった存在でしょうか。


祖業が「LIFULL HOME’S」というWEBサービスを作っていたため、エンジニアがいなければ価値はつくれませんでした。

また世の中に価値を提供するプロダクトを作ることをモットーにしていて、エンジンや原動力となるのはエンジニアと捉えているため非常に重要な位置づけをしています。


――重要な役割を担うエンジニアですが、開発組織はどのようになっているのでしょうか。

まず、LIFULL全体の組織を横断する基盤などを対応するテクノロジー本部という部門があり、エンジニアや情報システムなどを担当しています。

基幹事業であるLIFULL HOME’Sは職能別の組織になっており、そのなかのエンジニア組織には社内の半分以上エンジニアがいます。

あとは、社長直下にある研究開発などをするAI戦略室、新規事業系にもエンジニアが所属しています。

LIFULL全社で1,400人ほどの従業員がいまして、そのうちの2割ほどがエンジニアです。


――そのような開発組織には、どのような志向性やカルチャーがあるのでしょうか。

全社採用の基準としてビジョンに共感していることを大切にしています。LIFULLの経営理念は『常に革進することで、より多くの人々が心からの「安心」と「喜び」を得られる社会の仕組みを創る』です。

そのため、自分の技術で人々の生活を良くすることや、そのための仕組みを作って解決するということに興味のあるエンジニアが多いです。


――カルチャーとしての部分はどうでしょうか。

LIFULLは社是として「利他主義」を掲げています。「利他主義」には、自己犠牲をはらい相手を幸せにする、ということではなく、目の前にいる人をHAPPYにすることで自分もHAPPYになれるという意味です。

そのためプロダクト開発や技術を使う際に、「こうすればユーザーをもっと幸せにできる」や「こうすればもっと使いやすくできる」と自分から意見を提案できるエンジニアが多いです。

もちろん、採用するときにも「利他主義」という価値観に共感しているかどうかを重要視しています。


――CTOの立場として、開発組織をマネジメントするうえで大切にされていることはなんでしょうか。

技術を大事にし、その技を磨き込んでいく、そのようなチャレンジができる環境を創るのもですが、技術だけに固執するのではなく、事業とその先のユーザーを意識した上で一人ひとりが考えたことをどんどん提案できる環境づくりを大切にしています。

エンジニアとして、技術の部分を軸にしながら事業やユーザーのためになるアイデアをどんどん発信できているといいですよね。

例えば、技術的負債の解消などの話はよくいわれますが、プログラムのリファクタリングなどは、直接的な売り上げに結びつかないため提案しにくい、という話を聞くこともあります。ただ、そういうものも、他職種にもわかるように順を追って、中長期的な視点も入れつつ丁寧に説明していくことで、理解され賛同が得られる事が多いです。

そのように、自ら考えて熱量をもって行動することで周囲がうまく巻き込まれていってくれますから、「もっとこうしたほうがいい!」ということを自ら積極的に提案、行動できるような人たちが集まっている開発組織を創りたいですね。


――そう思われていても、現場はなかなかそうならないのではないしょうか。

ここでも「利他主義」というものが開発組織のカルチャーをうまく醸成できているポイントだと思っています。

例えば大きい技術的な改善をすることになり、自分一人では無理だな、と思ったとき、一人で抱えるのではなく、上司や周りの人たちに非常に相談しやすいです。みんな他人の困りごとを解決するのが大好きなんですね。ですので、相談を受けた相手も親身に話を聞いてくれたり、一緒に考えてアイデアを出してくれたりします。

そういった意味で「利他」というのは、お客様に対してだけでなく、自分を含めた全方位に当てはまります。採用時点から「利他主義」に対する共感を確認しているのでそのようなカルチャーも醸成されやすいですよね。


――これからCTOとして築きたい開発組織の理想はあるのでしょうか。

LIFULL エンジニアの目指す姿として、「エンジニアとして経営をリードする」という言葉をつくり、これに想いを込めています。

前提として向いている方向は「あらゆるLIFEを、FULLに。」と社会課題を解決していくことです。それに加え技術の観点から「もっとこうすればその課題は早く解決できるのではないか」や「こっちのアプローチもあるのでは」みたいな提案がどんどんできる組織が理想ですね。

エンジニアから提案したことで、思ってもいなかったゴールに到達できたり、より発展して価値のあるアイデアやプロダクトになったり、枠を広げていけるとやりがいもありとても楽しいですよね。


技術的な引き出しを広げる・増やす取り組みを。

――今後のエンジニアの働き方はどのようになっていくのでしょうか。


LIFULLでは、新しい働き方として原則週2日はリモートワークになっています。今後完全な週5日出社に戻すことはないでしょう。

その上で、チーム内で相談しつつ週1日~週4日までリモートワークで仕事ができるように調整しています。ただ週1日は出社してリアルに顔を合わせる機会を作るというコミュニケーションディを取り入れており、ハイブリッドな働き方を導入しています。


――リモートワークをするうえでコミュニケーション面の課題があると思うのですが、そのあたりの取り組みはいかがでしょうか。

情報やコミュニケーションのサイロ化が進んでしまうことはありました。

例えば、グループ内では頻繁にコミュニケーションをとる取り組みを増やしていましたので、そのチームのコミュニケーションは強くなりますが、一方で他のグループと関わりがないと、そのチームから一歩外に出ると会社の状況がまったくわからないといったことです。

そこで、全社での新しいコミュニケーションルールを定めました。


――新しいコミュニケーションルールとはどのような。

グループ、ユニット、部など組織の枠組みに応じて、コミュニケーションする頻度を型化しました。たとえば個人の成長やエンゲージメントについては1on1を週次で行う、チームの心理的安全性や組織学習については朝会や夕会を実施してもらう、事業部レベルの大きい組織では、部門総会の冒頭でZoomのブレイクアウトルームを利用してメンバーをシャッフルしたアイスブレイクをしてもらうといったものです。そして、直接業務的なものでなくても、何かしらで顔を合わせる機会を作るようにということで、サークル活動も始まりました。

さらにエンジニア組織では、「最高のチーム」を作っていくためにカジュアルなコミュニケーションを増やしていきたいという有志のメンバー発案で、カジュアルに雑談する場としてハンガーフライトを実施しています。


――ハンガーフライトですか。

雑談会のような感じで、月に2回くらい実施されています。コーヒーやキャンプ、ゲームなど業務に関係のない話をしたり、いろんな年代のエンジニアがゲームの話などをしてジェネレーションギャップも楽しみつつ、和気あいあいとやっています。


――コミュニケーション面以外にエンジニアが仕事をするうえで、力を入れている取り組みや制度はありますでしょうか。

LIFULL大学」や「クリエイターの日」という取り組みがあります。

LIFULL大学は、社員一人ひとりのやりたいことの実現、必要な能力開発を目的に、「必須プログラム」「選択プログラム」「選抜プログラム」の3つで構成される社内大学です。

特にエンジニアに関係が深い部分ですと「選択プログラム」です。これは社長が主催する経営塾、プロジェクトマネジメント、レコメンデーション技術、ロジカルシンキング、英会話等、社員は自身が受講したいゼミを選択して受講できます。ほとんどのゼミで社員が講師を務め、職種や部門を越えてお互いに教え合う文化の醸成に繋がっています。

他にも技術の部門ならクラウドインフラやデータベースなどがあり、自分がやりたいこと、学びたいことから研修を選択して受講できます。


クリエイターの日」は、変化の激しいICT分野のマーケティング能力、技術開発能力を高め、イノベーションを創造するため、通常業務の枠を離れて、新たな技術や手法に取り組む機会を設けています。希望するクリエイター(エンジニア、デザイナー、プランナー、マーケター、プロモーター)は、個人またはチームで特設プロジェクトの提案を行い、承認されたプロジェクトについて業務時間の10%を使い、合宿形式で研究・開発を行います。

例えば、普段はLIFULL HOME’SのWEBサイトを開発しているWEBエンジニアの人が、アプリの技術に興味があるからアプリ開発するみたいなことができたりしますし、デザイナーなど他の職種と一緒に新しいプロダクトを作る人もいます。

「引き出しを広げる」「引き出しを増やす」と表現しているのですが、技術的な引き出しを増やすような取り組みとして大切にしています。


ビジョン実現のため自ら考え提案できるエンジニアと一緒に。

――エンジニアの方がLIFULLで仕事をする魅力はなんでしょうか。


エンジニアとしてやりたいことを発信できる人は、周りが協力してくれる環境にあるので、自分が思ったように変えていきたい、という思いがある人は非常に向いていると思います。

開発組織にエンジニアが150人以上ほどいるので、変えにくい印象も持たれるかもしれませんが、変えたい、もっと良くしたいと思った部分はどんどん提案して、自ら変えていく事ができます。


――それはやはりカルチャーに通ずるものがあるのでしょうか。

そうですね、やはり社会課題を解決していくという思いがあると同時に、エンジニアとして自分たちだからこそできるものを考えエンジニア視点でも発信していく、という文化がありますし、そういった人を応援してくれる周囲のチームメイトも多いですね。


――入社したてのときは自ら提案していくのが難しかったりするのではないでしょうか。

私も新入社員だったときにそう思ってたこともあったんですが、実際に仕事をしてみると全然そんなことはなかったですね。むしろ提案や意見を常に求められていました。

最初は「新卒であまりわかってないのにこんな大事なプロジェクトで意見を主張してもいいのかな・・」と迷ったときもありますが、実際に提案をしてみると、周囲のチームメイトがとてもその提案を前向きに受け止めてくれ、議論が前に進んでいきました。

そこで気づいたんですが、ビジョンのもとでは新入社員の意見もベテランの社員の意見もみんなフラットなんですよね。そういう考えが組織に根付いているのが提案をしやすくしている要因だとおもっています。


――CTOから見てどういったエンジニアの方と一緒に仕事をしたいですか。

技術を軸としながらLIFULLのビジョン実現にいろんなアイデアを出していける人、不確実性の高そうな問題にもどんどん飛び込んでいけてその環境を楽しんでる人と一緒に仕事したいですね。やはり楽しそうに仕事をしている人と働くと私自身もすごく楽しいです。


――そのようなエンジニアは面談でどう見極めたりするのでしょうか。

実際に、過去にそのような行動をしてきたのかを、具体的な事例を聞きながら深堀りしていきます。

どんな問題があって、どのように考えて、どのように行動し、その結果どうだったのか、そのときにどう感じたのか、などを一つ一つなるべくイメージが湧くように聞いています。提案して終わり、だけでなく、解決に向けて自ら行動しているか、という部分をしっかり確認します。


――ありがとうございます。最後に、メッセージをお願いいたします。

「あらゆるLIFEを、FULLに。」というコーポレートメッセージのように、LIFULLは身の回りや暮らしの中で起こっている社会課題を技術の力を組み合わせながら解決していきたいと考えています。

みなさんが生活している中で「こうなったらもっと周りの人が便利になるのに!」といったことや「〇〇という社会課題は自分でも解決していきたい」思うことはあると思います。LIFULLは、そういう思いを持った仲間が、実際に自分たちの手で仕組みをつくり解決していこうと取り組んでいる会社です。

正直相当難しい課題ばかりだと思いますが、エンジニアにとっても挑戦しがいがあると思います。社会課題の解決への道筋は一筋縄ではいかなく、大変なものが多いですがそのさきの世界に向かって進んでいく道は楽しいと思います。そんな未来を目指して、同じ志をもった仲間と一緒に解決にむけて邁進していきたいですね!絶賛エンジニア採用募集中ですので、興味のある方是非一緒に働きましょう!


株式会社LIFULL CTO 長沢 翼さん

2008年株式会社LIFULLに新卒入社。「LIFULL HOME’S」のフロント、サーバーサイド、ネイティブアプリなどアプリケーション開発に従事した後、バックエンド・インフラ系を担当。API基盤の刷新、事業系システムのAWSへの移行チームを責任者として牽引。
2017年CTO就任。同年に社内情報システムの担当部長も兼任し、事業系・社内系システム両面で技術戦略の策定し実行。ベトナムの開発子会社の委任代表も努めており、国内外のエンジニア組織の技術力向上及び組織力強化を推進している。

会社情報

会社名

株式会社LIFULL
本社所在地
東京都千代田区麹町1-4-4
代表取締役
井上 高志
資本金
9,716百万円
主なサービス
LIFULL HOME’S
日本最大級の不動産・住宅情報サイト
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